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冷凍冷蔵倉庫|貸し倉庫特集

~「冷凍倉庫・冷蔵倉庫」をピックアップ~
関東エリアを中心に、冷凍倉庫・冷蔵倉庫をピックアップいたしました。
冷凍冷蔵倉庫とは、保管温度の違いによって、冷蔵倉庫と冷凍倉庫は区分されます。一般的に、冷蔵倉庫はおおむね10℃以下で商品を保存するのに対し、冷凍倉庫はそれよりも低く、目安として約-20℃前後の環境で保管する施設を指します。
昨今、冷凍倉庫・冷蔵倉庫のニーズは高まっています。特に物流量の多い首都圏に近いほどニーズは高く、時期によっては新たに冷凍倉庫・冷蔵倉庫を借りるのが難しいこともあります。希望のエリア内の冷凍倉庫・冷蔵倉庫を効率よく探したいお客様のために、今回こちらの特集を組みました。
冷凍倉庫・冷蔵倉庫をお探しの方、ぜひご検討ください!急ぎで探したいという方は、弊社担当からご希望条件に合った倉庫をご紹介することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください!
冷凍・冷蔵倉庫とは?概要を解説
冷凍冷蔵倉庫とは、保管温度の違いによって、冷凍倉庫と冷蔵倉庫は区分されます。
冷蔵倉庫は0~10℃以下で温度帯を細分し、肉・鮮魚・青果・乳製品を凍らせず短期保管する施設です。
一方、冷凍倉庫は-20℃以下を保ち、畜肉や冷凍魚介、野菜、アイスなどを凍結状態で長期保存して品質を維持します。
以下にてそれぞれの概要を解説します。
・冷凍倉庫
冷凍倉庫は、アイスクリームや冷凍食品などの商品を長期間にわたって保存するために使用されます。これらの商品は、品質を維持するために、凍結状態を保つ必要があります。冷凍倉庫の設計は、厳しい温度管理が求められるため、高度な断熱材や冷却システムを備えていることが一般的です。また、冷凍倉庫は、商品を凍結させる前の急速冷凍プロセスも行う場合があります。
参考:COLD X NETWORK|ケース単位からパレット複数まで、預けたい期間、必要なスペースだけ利用できる冷凍保管サービスを展開
・冷蔵倉庫
冷蔵倉庫は、一定の湿度と温度が保たれるので、商品が腐敗することなく、新鮮さを保つことができます。そのため、果物や野菜、乳製品などの新鮮な食品を保管するのに使用されます。これらの商品は、冷凍すると品質が損なわれる可能性があるため、冷蔵での保管が適しています。冷蔵倉庫の設備もまた、商品に応じた適切な環境を提供するために、精密な温度制御システムを備えています。
倉庫の保管温度帯
倉庫の保管温度帯は以下の4種類に分類されます。
1、常温
最も一般的な倉庫で、特に温度管理は必要ありませんが、一般的には15℃~25℃で管理されています。常温倉庫では飲料や非常食など、多岐にわたる製品を保管できます。
2、低温倉庫
低温倉庫は、温度が一定に保たれる倉庫で、10℃〜20℃で管理されています。低温倉庫では、野菜やワインなどの保管に適しています。
3、冷蔵倉庫
10℃以下の温度で商品を保管する倉庫を指し、主には肉類や魚、農産物、乳製品など食品の保存する際に用いられています。倉庫業法では、冷蔵倉庫の保管温度帯は以下の通りです。
C3級 10℃~-2℃
C2級 -2℃~-10℃
C1級 -10℃以下~-20℃
4、冷凍倉庫
マイナス20℃以下の温度で商品を保管する倉庫のことを指し、主には肉類や水産物、アイスクリームなどの食品を冷凍することで、鮮度と品質を保つことができます。倉庫業法では、冷凍倉庫の保管温度帯は以下の通りです。
F1級 -20℃~-30℃
F2級 -30℃~-40℃
F3級 -40℃~-50℃
F4級 -50℃以下

冷蔵・冷蔵倉庫を建設・設計する際のポイント
冷凍・冷蔵倉庫を建設することを検討している方へ向けて、ここでは建設、設計に関連するポイントについても解説します。
1.高断熱構造
壁・床・天井には熱伝導率の低いパネルを採用し、ジョイント部に気密材を挟む方法で外気侵入を最小化することがおすすめです。断熱性能が不十分だと機器容量が増え電力費が膨らむため、初期投資とランニングコストを合わせて比較検討することが重要です。
2.温度バリア設備
搬出口にはエアカーテンなどを設置し、外気との温度差に対応します。冷気漏れを減らすことで庫内温度を安定させ、霜・結露の発生も抑制できます。庫内ファンの配置を最適化し、冷気が均一に循環するかを試験段階で確認しておくと後工程の手戻りを防げます。
3.冷媒の選定と環境基準
特定フロン規制強化を受け、CO₂やアンモニアなど自然冷媒の導入が国内で加速しています。機器選定時はGWP値(地球温暖化係数)や補助金制度の有無を調査し、自社の脱炭素方針と整合させましょう。
4.動線とマテハン機器
倉庫内レイアウトは、人・フォークリフト・自動搬送ロボット(AGV等)の動線が交錯しないよう設計します。低温対応のICT機器を導入し、ピッキング情報をリアルタイム共有することで作業時間を短縮し、作業者の身体負荷を軽減できます。
5.防災・防犯・法令対応
冷凍冷蔵倉庫を建設する際は、建築基準法、消防法、HACCPのほか、冷凍設備工事基準や倉庫業法に適合させる必要があります。
消火設備や非常用発電機は低温下でも確実に起動するタイプを選定し、拠点全体をモニタリングできるカメラを配置して防犯対策も強化しましょう。
6.メンテナンス性と将来拡張
建設する冷凍冷蔵倉庫の耐用年数が22~26年(鉄骨造等)の建物でも、定期点検と部品更新を計画的に実施すれば長期運用が可能です。
天井高や柱スパンを余裕ある寸法にしておくと、事業拡大時に自動ラックなど最新設備へスムーズに載せ替えできます。
これらのノウハウを踏まえ、冷凍冷蔵倉庫を建設する際は、国内外の最新技術や補助金制度の情報を収集しながら、自社に最適な冷凍冷蔵倉庫を開発・設計を検討しましょう。

低温倉庫の需要や課題
冷蔵倉庫の市場規模は、冷凍食品の需要増加に伴い拡大傾向にあります。共働き世帯の増加や単身世帯、高齢者世帯の増加により、手間をかけずに調理できる冷凍食品の需要が高まっているためです。このような市場の動向は、冷凍倉庫の設計や運用にも影響を与えており、それが課題にも繋がっています。市場規模が拡大するということは施設の増加を求められることと同義といえますが、環境問題への配慮や電力費の高騰などを背景に、事業者への負担などが問題になっています。
古参企業における設備の老朽化や、カーボンニュートラルへの移行が求められる中、特定フロンの使用中止や自然冷媒への切り替えなど、環境保護の観点からの要請が増えています。また、建築費や電力費の高騰により、新たな設備投資やメンテナンスの負担が事業者にとって大きな課題となっています。物流がストップしてしまうことのないよう、早めの対策が望まれます。
参考:LOGI FLAG|賃貸型冷凍冷蔵倉庫をはじめとする、環境に配慮した冷却設備や自動化設備を導入した先進的な物流施設を提供
冷凍倉庫・冷蔵倉庫を探すポイント
冷凍倉庫・冷蔵倉庫を探す際は、通常の貸し倉庫を探す時に加えて下記のような点に気をつける必要があります。
1、保管できる温度帯
2、立地条件
3、コスト面
保管できる温度帯については実際に問い合わせをしないと分からない場合があるので、気になる倉庫があれば一度確認してみましょう。
続いて、立地条件については、配送効率を上げるために、取引先企業や配送先に近い場所を選ぶことは重要です。
最後にコスト面については、冷凍倉庫・冷蔵倉庫は、温度管理設備やシステムが備わっている分、賃料が高い傾向にあるため、予算内に収まるか予め確認しておく必要があります。これらのポイントを抑えて、冷凍倉庫・冷蔵倉庫を探していきましょう。
